現在、教科横断型の授業が求められています。このレッスンは学校だけでなく英語教室でも活用可能です。子どもたちが学校で学んだ内容を活かした英語レッスンプランを紹介します。日本語の教材を英語の学習に取り入れることで、英語を教える側にも、生徒にも新たな発見があり、言語習得の幅が広がります。
レッスンプランの概要
このレッスンでは、小学1年生の国語教科書を使用します。例えば、国語の音読宿題の内容を英語で再構成し、子供たちが楽しみながら英語に触れられるように工夫しました。例えば、「誰が食べたのでしょう？」という内容を英語で”Who ate them?”「〇〇 did!」と表現し、会話形式で練習します。
実際にやってみたくなるシンプルで楽しいステップ！
- Warm-up: 写真を見せながら、英語で教科書の内容を音読します。もちろん、教科書は日本語で書かれていますので、簡単に英訳したものが下に書いているものです。
音読例:
Who Ate Them?
The walnuts fall down.
Some have holes in them.
Who ate them?
A mouse did.
The mouse makes a hole and eats the walnuts. - 語彙導入: 一度学校で習っているので、単語の意味が予測しやすくなっているのがこのレッスンのいいところ。教科書に出てきた語彙はもちろん、その他の葉っぱや実、動物などの身近な単語を英語で学びます。意外と身近にあるものって英語にしにくいものですので、「英語でこういうのか！と知ると自信がついてどんどん英語を使いたくなります。
- 文型練習: “Who ate them?” “A mouse did.”など、英語の質問と答え方を練習します。リズムに合わせたシンプルな質問で、フレーズが身につきやすくなり、発話の機会を増やします。文型練習をおこなっている動画はこちらです↓
- クイズ作成: 生徒たちが自分で考えたクイズを発表し、他の生徒が答える活動を通して、英語での発表力を高めます。自分たちで考えることで、達成感が得られます。naryが作った問題をレッスン生が答えている動画はこちら↓
おすすめポイント：それぞれの活動で生徒の英語力が確実にアップ！
身近な語彙が学べ、会話に活かせる表現が増えることで、自然と使える英語が身につきます。- 英語の質問に自然に答える練習ができ、発話のハードルが下がります。
- グループワークを通して、協力して学ぶ力が身につき、コミュニケーション力もアップします。
身近な語彙が学べ、会話に活かせる表現が増えることで、自然と使える英語が身につきます。使った資料・教材一覧
- しょうがくこくご一年上（教育出版）：日本語の基礎から英語へとつなげる、ぴったりの素材です。
- Usborne, Lift-the-flap Seasons and Weather と Nature：英語で自然のことを学び、好奇心をくすぐります。
- National Geographic Kids, First Big Book of Animals：動物好きの生徒にはぴったり！興味を引き出します。
- Oxford, Animal Tracks：足跡から生き物を想像する楽しいアクティビティで、観察力と英語力を鍛えます。
プラスαの活動でさらに発展！
このレッスンでは、基礎的な学びに加えて、さらに英語力や思考力を伸ばす「プラスαの活動」も取り入れています。例えば、OxfordのAnimal Tracksを使ったアクティビティがその一例です。この教材では、動物の足跡からどんな生き物かを想像する活動を行います。
英語での説明を通して、単に英語の知識を増やすだけでなく、観察力や推理力、問題解決力も育むことができます。足跡を手がかりに生き物を当てるこのアクティビティは、生徒たちにとって大きな興味を引き、自然と英語を使いながら学ぶことができるので、授業がより楽しくなります。
このようなプラスαの活動を通じて、生徒たちは英語で考える力を鍛え、実際の会話にも役立つスキルを身につけることができます。
レッスン生たちはこの絵本の活動がとっても気に入り、一番活発に取り組んでいました。その動画はこちらです↓
レッスンの効果
このレッスンプランを通して、生徒たちは英語での表現力を身近な内容から高め、言語への親しみを感じながら学ぶことができます。また、自分が知りたい、表現したい、と思った単語を学ぶことができるので、英単語の定着力が上がります。更には、日常生活の中で学んだ単語や表現をすぐに使えるようになることで、英語への抵抗感が減り、学習意欲が向上しました。
まとめ
国語の教科書を使った英語レッスンは、日本語の知識を生かしつつ、新たな視点から英語を学ぶ貴重な機会となります。教科横断型の学びの一環として、学校教育や民間の英語教室でも取り入れやすいプランです。英語教育に携わるみなさん、ぜひこのレッスンプランを試してみてください！資料が欲しい方はお気軽にお問合せフォームから「小学校１年国語教材」と書いて送ってくださいね。
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