この秋、narynglishでは新しい挑戦を始めました。
それが——「異文化交流プロジェクト」です。
来月に予定している韓国の学生とのオンライン交流をはじめ、国内外の仲間と英語でつながる一連の学びをシリーズとしてお届けしていきます。
第1回となる今回は、その準備段階として行ったオンライングループレッスンの様子を紹介します。
ふだんは個別で学んでいるレッスン生たちが、「グループで話す」ことによってどんな変化を見せたのか。そして、この経験がどのように“英語を使う力”へとつながっていったのかをお伝えします。
なぜ、グループで?
11月には、韓国の高校生とのオンライン交流を予定しています。その「本番」を前に、narynglish内で英語を使って話す練習の場をつくりたいと考えました。
普段は1対1のレッスンが中心のため、英語で「誰かに伝える」「聞き返す」「反応する」といったコミュニケーションの力を育てる機会は限られています。だからこそ、“相手とやり取りをする英語”を体験できる時間が必要だと思ったのです。
また、Padletを活用して自己紹介動画や紹介文を投稿したり、英語でコメントを送り合ったりすることで、オンラインプラットフォーム上での発信力を育てることも目的の一つでした。
レッスンの様子
Zoomの画面に集まったのは、高校生を中心に、英検2級を取得した中学3年生も含むレッスン生たち。初めは少し緊張した空気が流れていましたが、自己紹介が始まると、次第に笑顔と声が増えていきました。
“I like playing the drum.”
“I love watching Korean dramas.”
そんな一言に対して、
“Oh, me too!”
と自然な反応が返ってきます。
自己紹介では「自分らしさをどう表現するか」を考え、Padletでは自分の投稿にコメントをもらうことで「英語を使って誰かとつながる」実感を得ていきました。
“I realized I need to speak to communicate.”
“It was fun because I met someone interesting.”
こうした言葉からも、レッスン生たちの英語が“テストのため”から“人と関わるため”へと変わり始めたことが伝わってきます。
レッスン生たちの声
レッスン後のPadletには、こんな感想が並びました。
「一人ひとりが英語を話そうとする必死さが伝わってきた」
「もっと会話で使える英語の表現を増やしたいと思った」
「英語で話せるように頑張ります」
「たくさん会話できるようになりたい」
「長崎の有名な場所を紹介できて良かった」
どの言葉にも、「伝えたい」「もっと話したい」という前向きな気持ちがにじんでいます。
画面越しでも、仲間と学び合うことで英語が生きた言葉になっていく——そんな瞬間がいくつも見られました。
Padletで広がる表現
今回の活動では、自己紹介に加えて「長崎のおすすめスポットを英語で紹介する」ライティングにも挑戦しました。その際に使用したのは、オンライン掲示板のPadlet。
レッスン生たちは、英語の型を参考にしながらも、それぞれの言葉で長崎の魅力を伝えようとしていました。
A visit to Mt. Inasa in Nagasaki is a must.
It was established in 1959 and is famous for its beautiful scenery.
Visitors can enjoy the night view, and the atmosphere adds to the excitement of a visit.
Glover Garden in Nagasaki is a popular sightseeing spot.
It is famous for its sea view, and visitors can enjoy finding a “heart stone.”
The view from the hill makes people feel relaxed.
英語の型を守りながらも、”famous for scenery” “enjoy finding” “feel relaxed”など、それぞれが少しずつ違う言葉を選び、自分の目線で書いているのが印象的でした。
Padlet上では”I want to visit there!” ”That’s beautiful!”といった多少の正確性は欠くものの、伝えたい想いにあふれた英語のコメントが交わされ、自分の英語が“誰かの心に届く”体験につながりました。
英語を通して、自分の住む地域を改めて見つめ直す——そんな小さな発見もあったようです。
グループ+オンラインで見えた4つのメリット
仲間から学ぶ刺激
他のレッスン生の英語を聞くことで、新しい表現や発音に触れ、「自分もやってみたい」という気持ちが芽生えます。
英語を話す理由ができる
“相手がいる”ことが、英語を話す強い動機になります。「伝える」ことが目的になると、学びの質が変わります。
実践的な準備になる
韓国の学生とのオンライン交流に向けて、実際にZoomやPadletを使いながら発表・コメント練習をすることは、まさにリアルなリハーサル。その経験が、緊張を自信へと変えてくれます。
距離を超える学びの場
オンラインでも、レッスン生同士のやり取りを通して「共に学ぶ空気」が生まれます。画面の向こうにも“学びの共同体”が存在することを実感しました。
これからのnarynglishへ
このグループレッスンを通して感じたのは、英語は一人で完結するものではなく、人と関わることで深まるということです。
今回の経験で、英語を使って誰かと気持ちを伝え合う楽しさに気づいたレッスン生が増えました。英語が「科目」から「コミュニケーションの道具」へと変わる瞬間。その小さな変化が、次の学びへの原動力になっています。
narynglishでは、2026年度から少人数グループレッスンを本格的に導入します。一人ひとりの“できた”を大切にしながら、仲間と共に伸び合うレッスンを届けていきます。
おわりに
今回のオンライングループレッスンは、「一人で学ぶ英語」から「誰かと共に学ぶ英語」へと変わるきっかけになりました。
レッスン生たちは、自分の英語が誰かに伝わる喜びを感じ、“英語が人と人をつなぐもの”であることを実感しました。
この体験は、兵庫県の英語教室さんとの合同レッスン、そしてその先に続く韓国の学生とのオンライン交流へとつながっていきます。
次回は、長崎と兵庫をオンラインでつなぐ第2弾をお届けします。
どうぞお楽しみに🍎
投稿者プロフィール
長崎県諫早市の英語教室「narynglish」主宰 吉田恵子(Nary/ナリ)
【学歴・職歴】
• 大学在学中 カリフォルニア州立大学フレズノ校へ1年間交換留学
• 2000年 長崎県公立高校教諭として採用
• 2008年 早稲田大学大学院教育学研究科 修士課程修了
• 2023年 公立高校教諭を退職後、narynglishを起業
一人ひとりの「わからない」を大切に、「つまづき」を飛躍のチャンスに変える英語レッスン。
実践的な英語力に加え、自分で考える力・継続力・非認知能力を英語を通して育みます。
中学生、高校生が将来にわたって英語を使いこなせるよう、英検対策・定期テスト・留学準備を土台から支援。
「安心して取り組める」「前向きになれる」と評判で、naryとまた学びたい!と言ってもらえる英語教室です。レッスン方法は、対面・オンライン・ハイブリッドの形式から選べます。
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