「英語の記事が全部読めなくても、考えることはできる。」
これは、narynglishのレッスンで大切にしている考え方のひとつです。今回ご紹介するのは、JR九州とマリオのコラボニュースを題材にした、英語ニュースを使った思考力重視のレッスン事例です。記事はさまざまな媒体から出されており、narynlgishでは講師naryがそれぞれのレベルに合わせて少しずつ加工しています。
Kyushu Uses Mario : なぜこのニュースを選んだのか
このタイトルを見せるだけで、子どもたちの頭は一気に動き始めます。
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マリオといえば?
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USJみたいなテーマパーク?
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でも九州で?
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アトラクションを作るのかな?
本文を読む前に、まず考える。narynglishでは、この「予測する時間」をとても大切にしています。
読む前に、タイトルを提示するだけで、すでに思考は始まっているからです。
レッスンの対象レベル
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小学生高学年
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中学生・高校生
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大人学習者まで対応
新聞記事の英文すべてを正確に読めなくても問題ありません。
「マリオを使って、どうやって街を盛り上げるか」というプロジェクトは、小学4年生くらいから十分に取り組むことができます。
レッスンの流れ
タイトルから考える
記事タイトルだけを提示し、問いかけます。
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Talking of Mario, what theme park do you think of?
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If it’s Kyushu, what would you do?
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Would you build an amusement park?
ここで大切なのは、「正解を当てること」ではありません。
自分の考えを持ち、言葉にしようとすることです。
語彙の確認
本文理解に必要な、やや難易度の高い語彙を確認します。すべてを覚えるのではなく、意味を推測しながら読む準備を行います。
黙読 → 音読
記事本文を黙読し、その後音読。細かい部分よりも、「どんな内容のニュースか」をつかむことを重視します。
Discussion:多角的に考える
次の問いを投げかけます。
Is it a good idea to use game characters to attract people?
この問いの目的は二つあります。
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物事を一つの見方だけで判断しないこと
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英検などの資格試験で求められる
理由を添えて意見を述べる力に慣れること
賛成・反対、どちらでも構いません。
大切なのは、「なぜそう思うのか」を考えることです。
プロジェクト:自分の街を盛り上げるなら?
最後はプロジェクトです。
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If you want to make your town lively, how would you use Mario?
ここでは、
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想像力
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地域理解
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さまざまな視点
を重視します。
回答例の共有
いくつかのアイデア例を共有し、
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視点の違い
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発想の広がり
を確認します。
正解はひとつではありません。違いがあること自体が、学びになります。
実際に出てきた、子どもたちのアイデア
プロジェクトでは、レッスン生からさまざまなアイデアが生まれました。
どれも、長崎の地域性をよく捉えたものです。
① フルーツバス停とラッピングバスを使ったスタンプラリー
長崎ならではのフルーツバス停と、マリオのラッピングバスを組み合わせ、親子で街を巡るスタンプラリーを企画するという案です。観光だけでなく、地元の人も楽しめる仕掛けになっています。
なお、左の写真はGeminiでレッスン生が作成したマリオとフルーツバス停のコラボ映像です。AIの技術も上がってきて、プレゼンでイメージがさらに湧くようになってきました!
② マリオを使ったマンホールアート
街中にマリオキャラクターのマンホールアートを設置し、歩いて巡る楽しさを作るというアイデア。
「写真を撮りたくなる」「全部集めたくなる」という視点が入っていました。
③ スタジアムシティでのコスチュームイベント
スタジアムシティにマリオキャラクターのコスチュームで集合し、コスチュームコンテストを行うという案も出ました。人が集まる場所の特性を生かした、イベント型の発想です。
これらのアイデアに共通しているのは、
「マリオが好き」という気持ちだけでなく、
場所・人の流れ・楽しみ方を考えた上で企画されている点です。
英語ニュースが難しい年齢の子どもたちには?
英語ニュースの英文すべてを読むことは、
小学生低〜中学年の子どもたちにとっては、まだ難しい場合もあります。
narynglishでは、そのような学習者に対して
「読む量を減らし、考える量を増やす」アプローチを取っています。
たとえば、同じマリオをテーマにしたレッスンでも、
英語ニュースを読む代わりに、
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日本語と英語でキャラクター名を比べる
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直訳ではなく「特徴」に注目する
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なぜその名前が選ばれているのかを考える
といった活動を行います。
👉 直訳ではなく「特徴」から英語を選ぶ、
マリオのキャラクター名日英比較レッスン事例はこちら
また、より低年齢の学習者には、
オリジナルのラッピングトレインやバスをデザインする活動も取り入れています。

マリオを使って街を盛り上げるとしたら、
どんな色にする?
どんな絵を描く?
誰に乗ってほしい?
塗り絵や draw picture の形を取りながらも、
ただ「描く」だけで終わらせず、
「なぜこのデザインにしたのか」を考え、言葉にすることを大切にしています。

最後に実際のラッピングトレインやバスを見て、「自分の方がいい感じ!」とか「こういうラッピングトレインに乗ってみたい!」という声がレッスン生自身からどんどん出てきました。
このように、年齢や英語力によって入口は変えつつも、
「考える」「想像する」「理由を持つ」という軸は共通です。
英語が難しいから思考は後回し、ではなく、
思考力は低年齢から育てていくもの。
narynglishでは、その考えを大切にしています。
このレッスンで育てたい力
このニュースレッスンで大切にしているのは、英語力だけではありません。
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情報をもとに考える力
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想像し、形にする力
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地元の特徴を見つめ直す視点
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英語を「発信の道具」として使う力
英語はゴールではなく、考えるためのツールです。
英語を「覚える」から「使って考える」へ
英語がすべて理解できなくても、意見を持つことはできます。想像することもできます。
narynglishでは、英語を通して世界を見つめ、自分の言葉で考え、伝える力を育てていきます。
投稿者プロフィール
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英語指導歴20年以上/英検1級/元高校英語教員
長崎県諫早市の英語教室「narynglish」主宰 吉田恵子(Nary/ナリ)
【学歴・職歴】
• 大学在学中 カリフォルニア州立大学フレズノ校へ1年間交換留学
• 2000年 長崎県公立高校教諭として採用
• 2008年 早稲田大学大学院教育学研究科 修士課程修了
• 2023年 公立高校教諭を退職後、narynglishを起業
一人ひとりの「わからない」を大切に、「つまづき」を飛躍のチャンスに変える英語レッスン。
実践的な英語力に加え、自分で考える力・継続力・非認知能力を英語を通して育みます。
中学生、高校生が将来にわたって英語を使いこなせるよう、英検対策・定期テスト・留学準備を土台から支援。
「安心して取り組める」「前向きになれる」と評判で、naryとまた学びたい!と言ってもらえる英語教室です。レッスン方法は、対面・オンライン・ハイブリッドの形式から選べます。
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