英検1級 1次試験合格までの学習方法 その2(対策編)

英語学習方法

英語を使って自分が一生懸命取り組んだものがカタチになって伝わる喜び自分が求めていた姿に近づけた達成感を味わってほしい、と起業した長崎 諫早英語教室narynglish(ナリィングリッシュ)。この教室の講師naryが、2023年起業と同時に目標としたのは「英検1級合格」

2023年第1回(6月実施)では約20点足りず1次試験突破できなかったのですが、2023年第2回(10月実施)でなんとか一次試験を突破しました。今回は英検1級1次試験突破のためにどんな努力を重ねたのか、をお伝えします。3回シリーズのうち今回は第2回受験の合格体験記をご紹介します。

なお、英検1級とはどんな資格なのかという概要は前回投稿を参照されてください。

また、今回の合格体験記は20年少し高校教員として毎日英語に触れる生活をしてきた私が英検1級取得のため+αでおこなった英語学習についてご紹介しています。英語学習者としてそれぞれのバックグラウンドは異なると思いますが、私の取り組みがみなさんの英語学習の一助になれば幸いです。

英検1級受験3ケ月前からの取り組み

6月の英検受験結果が来て、「やはり私にはまだ早いか…」と受験に対して約1ヶ月ほど尻込みしていた時期がありました。

しかし!「ここで取らないときっともう受験しない。なにより自分が受け持つレッスン生たちに今のままでは示しがつかない」と思い直し、10月受験の3ヶ月前、7月末から本腰を入れて学習を再開しました。どのような学習方法をおこなったのかを分野別にご紹介します。

英検1級受験に向けての学習方法(前段階)

2023年第1回を受験を決めたのが5月、バタバタと準備して6月受験をし、CSEスコア約20点足りず…。不合格のあと1ヶ月ほど英検勉強から離れていましたが、やっぱり第2回では合格しよう!と思い、7月初頭から様々な英語コーチングの方とお話をしてみました。あわせてライティングは @shirokuma_sutudy_session のコヤマ先生のもと添削指導を受けつつ、 @nabe_english_ さんがおこなわれているwritingのzoom講義に定期的に参加させていただきました。コヤマ先生とnabeさんの講義を受けることで「コーチングつけなくても一人で学習できるかも」とコーチングをつけないことを決意。

英検1級 語彙学習方法

私は「語彙」が苦手で、語彙学習から逃げてばかりいましたが、そこを克服しないと合格できない!と語彙学習と向き合うことがスタートでした。上にも挙げた @shirokuma_study_session さんで英検受験に向けたスタディグループに所属し、英検受験仲間と学習報告をしあうことで、苦手な語彙への学習習慣を8月中に確立。スタディグループに所属し、人の目があることで、毎日学習を続けるモチベーションになりました。自分が一日できないで他の人がやっていると、「このままではいけない!」と自分を奮い立たせることができました。

私が使った教材はすべてジャパン タイムズ出版のものでした。

出版社さんをジャパン タイムズに絞ったのは、それぞれの問題集に関連性があるからです。表現や出てくる順番などに一貫性があり、私は問題集の出版社を統一するほうが自分に合っていました。

これらの本を使い、毎日最低30分語彙学習に取り組みました。語彙学習については以下の記事を参考にされてください。↓

また、 @nabe_english_ さんの講義の中で、abceedというアプリを教えていただき、途中からはアプリを使った語彙学習に切り替えました。このアプリを使った語彙学習は私に合っていたようで、スキマ時間を利用できたのと同時に、アプリ内で出てくる合格率を高めるのがゲーム感覚でできたのがよかったです。

語彙学習に関しては、まとめて30分とかやるより、5分でも10分でもいいので毎日学習をすることが有効だと改めて感じています。また、自分に合った語彙学習は、アプリを使っての問題演習だな、と感じています。このように、自分に合った学習スタイルを見つけることで楽に勉強できるようになりますし、定着率も上がります。

英検1級 リスニング・リーディング学習方法

私はリスニングに対しては苦手意識が低いので、7月あたまからリスニングは毎日最低1問、ゲーム感覚で解きました。過去にやった問題でも同じところが聞き取れなかったり、内容は覚えていても選択肢を時間内に読めなかったので、速読技術(スキミング、スキャニング)を問題演習をおこないながら磨きました。

リーディングに関しても、英検1級の問題は内容が興味深いことが多く、語彙力さえあれば楽しく読むことができました。ここでも速読力が求められるので、9月ぐらい(試験1ヶ月半前)ぐらいからリスニングかリーディングの大問を毎日1つ解くことを自分に課しました。

問題演習で意識したのは、「どの部分に”読み(聞き)落とし”があるのか」

リスニングに関してはほぼ話されている内容は理解できる状態にあったので、選択肢の読解に漏れがあることが多かったです。リーディングでは明らかに「語彙量不足」で、流れがつかめていても言い換え表現を見抜けなかったので、その確認に時間を割きました。

また、試験1ヶ月半前から2週に1度、週末に過去問1回分を解き、問題を解く体力・集中力を身につけました。一番難しかったのは、2週に1度1回分解く時間を確保すること、でした。

語学学習で大切なのは「復習」です。解きっぱなしにならないよう、解き終わったあとの2-3日は復習の時間にあて、新しい問題演習はしませんでした。

英検1級 ライティング学習方法

ライティングは @shirokuma_sutudy_session のコヤマ先生のもと添削指導を受けつつ、 @nabe_english_ さんがおこなわれているwritingのzoom講義に定期的に参加させていただきました。

シロクマスタディセッションのコヤマ先生は、これまで多数の英検1級合格者を輩出されてきた経験をお持ちです。また、独自の論理展開を教えてくださり、簡潔で分かりやすい構成を知ることができました。また、先生自身常に時事ネタをupdateされており、あらゆる分野での日本や世界の動きを具体例として挙げるヒントをたくさんいただきました。

nabeさんが行われている英検1級向けのzoom講義では、自分の英作文を添削していただく機会をいただき、自分の英作文の弱さを教えていただきました。私はどうしてもシンプル(単純な)英文法で表現する傾向が強かったのですが、講義に参加することで、関係代名詞や分詞構文を積極的に使うことができるようになりました。また、講義の中では他の方の英作文を拝見することもでき、同じ受験生がどれくらいのレベルの作文を書くのかを知ることができました。

このおふたりの提供されているサービスなしには、合格はなしえませんでした。と同時に、自分でライティング力を補う活動も必要だった、と振り返ってみて感じています。

おふたりのレッスンや講義を受ける中で、私に足りない論理展開を補ってくれた学習方法はずばり、「英作文の模範解答を写す」でした。特に、各論点の第一文をどう書けばよいかなかなかつかめなかったのですが、模範解答の各段落の第一文にはよく使われる動詞や言い回しが多くあります。私は1日目は模範解答を写す翌日には自分の頭で考えてその英文を再生できるか、という勉強方法をおこないました。そうすることで、input → intake → output の流れを自主学習の中で作ることができました。

また、英検1級となると中学英語のような簡単な表現は好まれません。主語を「人」にしてしまうとどうしても平易な文章になってしまうため、「人以外」を主語にしなくてはいけません。そのために大いに役立ったのがこの本!

8月中に一度すべてやり切ったのですが、10月の本番前にもう一度確認しておきたいと思い、もう1周しましたが、それでもまだ間違いが多かったので、今後も折を見て学びなおしに使いたい一冊です。

私は、この本の演習を自分の毎朝の学習スタートのルーティーンとし、その後リスニング/リーディングをおこない、夜やスキマ時間に語彙学習というスタイルで1級受験に臨みました。

人それぞれ学習方法は異なりますし、伸びは違います。言い尽くされてはいますが、「努力した人が成功するとは限らない。だけど成功した人は必ず努力している。」この言葉を信じ、愚直に泥臭く英語学習に取り組んだ実態です。ちなみに、最初に掲載している写真は私が英作文や語彙学習に取り組んだノートです。A4サイズのノートを2冊、この秋に使い倒しました。

英検1級の事前の取り組みは以上になります。どこかで誰かの学習の一助になると嬉しいです。また、もっと詳しく知りたい方や学習方法について相談したい方はぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください。初回は無料相談で対応いたします。

一人ではなかなか達成することができないことでも、誰かのサポートが、一言が、背中を押してくれ、取り組み方が変わり、実力となっていくことがあります。今後も一学習者として、この厄介なだけどハンパない達成感をもたらしてくれる英語学習に取り組んでいきます。みなさんも一緒にいかがですか?

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