英検1級 1次試験合格までの学習方法 その1(不合格体験記)

英語学習方法

英語を使って自分が一生懸命取り組んだものがカタチになって伝わる喜び自分が求めていた姿に近づけた達成感を味わってほしい、と起業した長崎県諫早市の英語教室narynglish(ナリィングリッシュ)。この英語教室の講師naryが、2023年起業と同時に目標としたのは「英検1級合格」

2023年第1回英検1級試験(6月実施)では、合格に約20点足りず、1次試験が突破できなかったのですが、2023年第2回(10月実施)でなんとか一次試験を突破しました。今回は英検1級とはどんな資格か、また英検1級合格のためにどんな努力を重ねたのか、をお伝えします。3回シリーズのうち今回は第1回受験の不合格体験記をご紹介します。

なぜ英検1級不合格体験記なのか?実は人は「失敗」から多くを学びます。いまや本屋に行けば歴史上の人物の「失敗図鑑」なんてものもあるくらい。同じ過ちは犯さないよう、イチ英語学習者のnaryの学習失敗記録を読んでみてください。みなさんの英語学習の一助になれば幸いです。

英検1級ってどんな資格?

英検とは幅広い世代が受験する国内最大級の英語検定試験で、1級から5級まで7つの級があります。その中でも1級は、英検の試験において最終目標となる級です。
試験内容は身の回りの日常会話から、教養を深める社会的な題材まで、実際に英語を使用する場面を想定して出題されています。広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用できることが求められます。資格としての活用も入試活用、単位認定、海外留学など広範囲に渡り、とくに通訳案内士(ガイド)試験の外国語(英語)の筆記試験が免除されるなど、高い評価を得ています。

(英検協会HP参照)

英検1級の一次試験はリーディング・リスニング・ライティングがあり、この三技能の試験に合格した人のみ、二次試験のスピーキングの試験に挑むことができます。一次試験の配点は各技能850点ずつで、合格点は試験の難易度によって変化するため、試験ごとに異なりますが、1級の場合は各技能での正答率が7割程度で合格ラインです。

二次試験は、一次試験同様6割〜7割ほどで合格できます。一次試験・二次試験を合わせての英検1級の合格率は10%程度とされています。

英検1級に合格するには、どのくらいの語彙数が必要になるかというと、10,000〜15,000語とされています。どの言語でも、だいたい10,000単語知っていれば、日常会話を不自由なくできると言われています。英語を母国語とするネイティブは、15,000単語くらい知っていると言われているので、ネイティブに匹敵する程の語彙力が求められています。

また、英検1級に出てくる単語は社会性が高く、幅広い話題で使用される語彙が多いです。私自身、英検1級の語彙を学習した後は英字新聞や雑誌を読むのが楽になりました。

2023年第1回(6月)不合格までの道のり(失敗学習法)

タイトルはなんだか変ですが(汗)。最初にも軽く書きましたが、不合格記録や人の失敗談には成功の原石がたくさんちりばめられています。ぜひ、私の失敗談から何かをつかんでください。

英語教室起業に向けて、もともとコヤマケイコ先生がされているしろくまスタディセッションで、2023年2月からオンライン添削の仕方を学んでいました。コヤマ先生が英検1級ライティングの指導をされていること、また英語教室起業に向けて「英検1級を持っている方がよいのでは?」と3月頃から考えるようになりました。

ただし英検1級のハードルが高く、起業準備等でなかなか踏ん切りがつきませんでした。が、5月GWあたりで同じ長崎で英語教室を運営され、なおかつ英検1級に合格されているmasumi先生にお会いし、「英検受けてみるとよいですよ」とのアドバイスで申し込みギリギリに滑り込み受験を決意。

英検1級受験まで1ヶ月。もともと英検1級の語彙は、「日常で使うことはない」と自分自身に逃げ道を作るほど苦手意識はあったので、対策もライティングと得意なリスニングに偏りがちでした。この「自分の得意分野を伸ばそう」とするのは不合格に向かう学習方法です。Reading問題では、4択の問題の演習より英文補充や長文問題を解いていました。しかも毎日学習するというより、週末などにまとめて過去問1年分解いて、解いた後は正解率だけ確認し、できなかった箇所の復習に時間を割くことは少なかったです。間違いは成績アップの宝の山解きっぱなしはその宝を拾いに行かず新しいつぎの場所に移動するだけ。これでは力がつきません。

さすがに試験本番1週間前に「せっかく受けるから!」と、語彙学習を始めものの時すでに遅し。試験当日の午前中は得意なリスニングの中でなかなか点の伸びないリスニング第2問をスタバで延々演習しました。試験当日の会場でようやく英単語EXの「短い単語」ページを暗記する始末…

2023年第1回(6月)不合格の結果・振り返り

このような状態で英検1級受験した結果・・・

英検1級 不合格

Reading 17/41(10/25, 4/6, 3/10) 実はこの点数、当時の最高得点です。短文補充で2桁叩き出したのは本番が初めて。長文の内容理解は時間足りず最後は塗り絵(勘でマークを塗りつぶす)状態でしたが・・・。

Listening20/27 (8/10, 9/10, 2/5, 1/2) こちらは想定の範囲内。むしろ苦手意識のあった第2問、文の内容一致が最高得点でスタバでの学習成果が出たんだな、と嬉しくなりました。逆に、練習でできる第3問(Real-life形式)が半分以下の正答率で結構凹みました。

Writing  (6/6/7/6) 個別添削を受けていましたが、実は第1回の時は4文構成がうまくつかめないまま試験に臨んでしまっていました。内容・構成・語彙・文法のうち7点とれたのが語彙。私はついつい中学英語を使ってしまいがちですが、コヤマ先生に「語彙の言い換え」を何度も教えていただいたおかげですこし上位語彙への変換ができるようになってきていました。実際、この時のテストでもwritingのスコアが一番高く出ました。

第1回 英検1級 受験失敗(不合格)まとめ

いま振り返ってみて、私が英検1級1次試験不合格になったまとめは以下のとおりです。

英検1級不合格理由1 受験の踏ん切りがつかず、覚悟を決められなかった

「英検1級取りたい!」と思っていても、合格のために重ねる努力、時間を割くことに躊躇してしまいました。3月に仕事を辞めて4月から新しい生活になる、それにさらに資格取得も目指すのか!?と尻込みしてしまった私。

でも結局、どこかで受けたい気持ちがくすぶっていて最後の最後でえいやー!っと英検受験を決めたけれど、1ヶ月程度の(中途半端な)学習で合格できるほど、英検1級は甘くはなかった、ということです。

やはり、「覚悟をきめる」ことは大切。「覚悟」とは、危険なこと、不利なこと、困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをすること、と辞書にあります。

腹を括る、とも言いますが、この体の奥の根っこのところが不安定・不十分な状態では、どんなことにも対応できません。これは英検だけでなく、どんなことに取り組む場合も言えます。しっかりと「覚悟をきめて」取り組むこと。これが成功の土台になります。

 

英検1級不合格理由2 苦手なものから目を背け、やらなくてはいけないことをやらなかった

英検で出題される中でも「語彙」がとにかく苦手だと自覚していたのにもかかわらず、「得意を伸ばす」という大義名分のもと、多少できるリスニングをやってそこそこの正答率を得て満足するという全体の底上げにはならない学習をしていました。

自分自身も教員として受験生に口を酸っぱくいっていたのは「総点を上げたければ、苦手科目から逃げるな」でした。

苦手=点数が低い、ということは裏を返せば「伸びしろがある」ということです。苦手な箇所は、おぼえなくてはいけない箇所をおぼえていないだけ、基礎が抜けているだけで、そこをおぼえたり埋めたりするだけで確実に得点へと結びつきます。

逆にどんな試験でもある一定の得点以上は「超」難問に正解しなくてはいけなくなり、生ぬるい練習では”そこそこ”で落ち着いてしまいがち。まさに私のリスニング学習がソレでした。自分の生徒たちにはこれでもか!というほど痛いことをついてきたのに、自分自身には甘々だった私。そしてそのツケがちゃんと「不合格」という形で返ってきた、というのが2023年第1回の英検でした。

さぁ、ここから私がどうやって英検1級の1次試験合格へと歩みを進めたのか?それは次回投稿で書きたいと思います。

これまで多くの生徒の英検挑戦をサポートしてきたことに加え、自らも様々な失敗を繰り返しているので、資格試験や英語学習にどう向き合えばよいか的確なアドバイスができます。

英検1級取得に限らず、お気軽に英語学習全般についてもお問い合わせください。一緒に自らの理想とする姿に近づきましょう!

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