長崎は、実は“猫のまち”としても知られています。特に「おまがり猫」と呼ばれる、しっぽがくるんと曲がった猫たちは、街を歩いているとよく見かける存在。
今回は、そんな長崎の猫文化と、外国人観光客に人気の「招き猫」について紹介しながら、英語でどう伝える?を一緒に考えてみましょう。
おまがり猫ってどんな猫?
“おまがり猫”とは、しっぽが曲がっている猫のこと。英語では “curly-tailed cat” や “kink-tailed cat” などと紹介されています。
長崎では、約80%の猫がこの「曲がりしっぽ」だとも言われていて、それを幸運のしるしと捉える人も多く、「しっぽが福を引っかけてきてくれる」とも言われているんです。
「しっぽで福を引っかける」
People believe their curled tails can hook good fortune.
うちの猫も、おまがり猫
実は、narynglishのNaryも“おまがり猫”と暮らしています。名前はAien(あいえん)。娘がつけたいといった名前の「愛(あい)」と、私がその猫を拾った保育園の「縁(えん)」を合わせて、家族みんなで名づけました。
しっぽがくるんと曲がった姿に気づいたとき、思わず「これって、ラッキーキャット!?」と驚いたのを覚えています。
My cat’s name is Aien. She has a curled tail, which is said to bring good luck in Japan.
(私の猫の名前はAien。日本では、くるんとしたしっぽが幸運をもたらすと言われています。)
おまがり猫と長崎のまち
長崎の古い町並みや坂道では、ふとしたところに“おまがり猫”がひょっこり顔を出してくれます。
観光客にも人気で、猫モチーフのグッズもよく見かけます。
また、眼鏡橋の近くには“おまがり猫神社”という小さな神社もあり、ペットの健康や長寿を祈って訪れる人も。
「猫の神社」= a shrine dedicated to cats
「ペットの健康を祈る」= to pray for your pet’s health
招き猫は日本のラッキーキャット
外国人観光客にとって、もっとも知られている日本の“猫グッズ”といえば「招き猫」。
英語では “beckoning cat” や “lucky cat” と紹介され、「右手を上げている猫は金運、左手は人(客)を招く」といった説明もよくされます。
「招き猫は“幸運を呼ぶ猫”と信じられています」
The maneki-neko is believed to bring good fortune.
英語で伝えてみよう!猫文化の紹介例
招き猫について英語で説明するフレーズをご紹介します。英語学習者の方は、自分の言葉で言い換えてみるのもおすすめです!
◆ おまがり猫(尾曲がり猫)
Japanese:
長崎では、しっぽが曲がった“おまがり猫”が多く見られます。
この猫たちは、しっぽで幸運を引き寄せると言われています。
English:
In Nagasaki, you can often find cats with curled tails, known as “omagari-neko.”
People believe their tails can hook and bring in good fortune.
◆ 招き猫(ラッキーキャット)
Japanese:
日本の“招き猫”は、幸運や金運、人との縁を招く存在として親しまれています。
手の向きや色によって、それぞれ意味があります。
English:
The Japanese “maneki-neko,” or lucky cat, is believed to bring good luck, money, or relationships.
Each paw and color has its own symbolic meaning.
色によって意味が違うって知ってた?
招き猫は、手の向きだけでなく“色”によっても意味があるんです。
色 / Color | 意味(日本語) | 意味(英語) |
---|---|---|
白 / White | 幸せ・純粋 | Happiness & Purity |
黒 / Black | 魔除け・安全 | Protection from evil |
金 / Gold | 金運アップ | Wealth & Financial success |
赤 / Red | 健康祈願 | Good health & Protection |
ピンク / Pink | 恋愛運アップ | Love & Romantic relationships |
A black lucky cat is believed to protect you from evil spirits.
(黒い招き猫は、悪霊から守ってくれると信じられています。)
まとめ
日本の猫文化には、かわいさ以上の意味やストーリーがあります。
長崎の“おまがり猫”、全国に広がる“招き猫”、それぞれに込められた願いや風習を、英語でも伝えられるようになると、英語はもっと「使いたくなる」ものになるかもしれません。
「英語で伝えることは、その文化をもう一度見つめ直すこと」
Explaining it in English helps us rediscover our own culture.
こんな視点を、narynglishのレッスンでも大切にしています。
英語で伝えることで、ふだん見慣れた風景が、少し違って見える。
narynglishでは、そんな“気づき”から始まる学びを大切にしています。
猫がくれたラッキーな視点を、あなたの英語にもつなげてみませんか?
投稿者プロフィール

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英語指導歴20年以上/英検1級/元高校英語教員
長崎県諫早市の英語教室「narynglish」主宰 吉田恵子(Nary/ナリ)
【学歴・職歴】
• 大学在学中 カリフォルニア州立大学フレズノ校へ1年間交換留学
• 2000年 長崎県公立高校教諭として採用
• 2008年 早稲田大学大学院教育学研究科 修士課程修了
• 2023年 公立高校教諭を退職後、narynglishを起業
一人ひとりの「わからない」を大切に、「つまづき」を飛躍のチャンスに変える英語レッスン。
実践的な英語力に加え、自分で考える力・継続力・非認知能力を英語を通して育みます。
中学生、高校生が将来にわたって英語を使いこなせるよう、英検対策・定期テスト・留学準備を土台から支援。
「安心して取り組める」「前向きになれる」と評判で、naryとまた学びたい!と言ってもらえる英語教室です。レッスン方法は、対面・オンライン・ハイブリッドの形式から選べます。
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