中高生必見!力がつく 英語自学ノート 作成のコツ紹介します

英語学習方法

最近、多くの中学校・高等学校で導入されている自学ノート。このノートは、学生が自主的に英語の勉強を行い、その成果をノートにまとめることを要求します。しかし、しばしばこの宿題は提出物としての側面が強調され、本来の目的である「英語力の向上」がおろそかになることがあります。

では、どのようにすれば自学ノートを利用して効果的に英語力を身につけることができるのでしょうか?今回は、そのコツを以下のポイントでご紹介します。

日々の授業を振り返る自学ノート取組例

左のノートは、うちのレッスン生が「とりあえず出すためにやった」という自学ノートの取り組み。

授業で本文の解説をやったので、本文をただ写して、授業でやった和訳を写した、トータル5分で終わった、というノートです。

単語ではなく「英文」を書いたのはよかったね、と話をしました。だけど、残念ながらこれでは力がつかないなぁ、という話をしたところです。

では、どうすればよかったのでしょうか?

 

授業で扱った英文の和訳を自力でやってみよう

授業で学んだ英文を授業を思い出しながら、自分の力でノートに和訳して、その日のうちに自分の理解を確認しましょう。この方法では、授業での学びが正確に理解できているかどうかを自己チェックできます。英語を外国語として学ぶ私たち日本人にとって、英文の和訳は、しっかりとした内容理解を助け、英語学習の次のステップへとつながる重要な基盤となります。

 

音読した回数を記録しよう

音読は視覚と聴覚を同時に使う活動で、新しく学んだ内容を長期記憶に定着させるのに非常に役立ちます。ただし、内容の理解が伴わない音読は効果が薄れます。教材をしっかり理解することで、基本的な語彙や文法構造がどのように使われているかを視覚的にも確認でき、これが理解と記憶の深化につながります。また、音読の回数を記録することは、学習の進捗を具体的に把握し、モチベーション維持に役立ちます。この習慣が継続的な学習へとつながります。

 

自分で和訳した日本語を教科書の英文に戻せるか確認しよう

内容を理解し、音読を行った後、実際に学んだ英文を自分の中に取り入れることができたかどうかを確認するために、和文英訳の活動が有効です。このステップは、英文が頭の中にしっかりと定着しているかを試す絶好の機会です。自分で和訳した文章なら、多少の意訳もきちんとした英文に戻せるはずです。文字として英文を表現するこの活動は、英文構造やスペリングなど、様々な要素を要求され、相当な努力が必要ですが、これを成功させることができれば、英語がしっかりと「身についている」証拠となります。この方法は、学習の最後の仕上げに最適です。

 

プラスα:音声教材を用いたディクテーション

実は、効率的に英語力を伸ばすためには、ディクテーションを活用することが非常に有効です。ディクテーションは、リスニング力の強化、正確なスペリングの習得、そして注意力と記憶力の向上を促します。多くの最新教材には、音声を聴けるQRコードが掲載されており、これを利用して英文を聞き取ります。2〜3回の繰り返し聞いて、聞き取った内容をノートに書き留めましょう。聞き逃した部分は空白を残しても問題ありません。

ディクテーションで一定量の内容を書き取った後には、正しい英文と比較して、自分が聞き逃した部分やスペルミスがあった箇所を確認します。このプロセスを繰り返すことで、英文の音声と文字の理解が深まり、それによって、後に行う音読活動への移行がスムーズになります。

 

自学ノートコンテストからの学び

narynglishの講師であるnaryが中学校に勤務していた頃、クラスの生徒たちに互いの学びを共有する機会として「自学ノートコンテスト」を実施しました。このコンテストは、自学ノートを通じて学んだ内容や、他の生徒がどのような家庭学習をしているかを共有する絶好の機会となりました。以下は、当時の生徒たちから受け取った貴重なフィードバックです:

  • 字を丁寧に書くことの重要性:読みやすいノートは見直しやすく、学習効果も高まります。
  • 失敗例の記録:間違いをノートに記録することで、同じ過ちを繰り返さないようになります。
  • 視覚的な学習の活用:図やイラストを使って内容を理解することで、記憶に残りやすくなります。
  • 学習内容の日割り:平日と休日で学ぶ内容を変えることで、効率的な学習が可能になります。
  • ノートでの授業内容の整理:授業で学んだことをノートにまとめ、不明点を問題形式で記録することで深い理解が促されます。
  • 色の使用は制限する:3色から4色のペンを使うことで、ノートが整理され、重要なポイントが際立ちます。
  • 自己確認テストの実施:定期的な自己テストを行うことで、学習の定着を確認しやすくなります。
  • 音声教材の活用:聞き取れなかった内容を文字で確認し、リスニング能力の向上を図ります。

これらのフィードバックは、今後の自学ノートの活用方法を改善するための貴重な指針となります。ぜひ活用してみてくださいね。

 

“Mastering English comes from daily dedication.

(英語を習得するには日々の取り組みがカギ)”

ただし、間違った方法ではどれだけ時間をかけても成果は見込めませんし、正しい方法であっても、じっくりと時間をかけることが必要です。
narynglishでは、一人ひとりにぴったり合う学習バランスを見つけ、地道な取り組みを通じて、しっかりと英語力を育てていきます。毎日の小さな努力が、大きな成功へとつながることを、共に体感いきましょう。

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