「写真撮ってー!」
展覧会の入口で、夫にそう頼んでいたのは、娘ではなく私でした笑
子どもにいろいろな経験をしてほしい。知らない世界に出会ってほしい。
そう思う一方で、私自身も、まだまだ知らないことに出会いたいし、面白いものを見つけたら思いきり楽しみたい。
英語教室narynglishで子どもたちと関わるときにも、大切にしていることです。大人は教える側、子どもは教わる側と決めず、一緒に驚いたり、面白がったりする時間を持ちたいと思っています。
8月26日から28日までの、下関・北九州への家族旅行。展覧会や博物館、科学館をめぐっていたら、その思いにつながる場面がいくつもありました。
娘より夢中だったかもしれない、パンダコパンダ展
北九州市漫画ミュージアムの「パンダコパンダ展」は、大学時代の友人が訪れた写真を見て、「私もぜひ!」と思っていた場所。

娘が0歳の頃から、車の後部座席のDVDプレーヤーで繰り返し流していた『パンダコパンダ』。夫も話を覚えているほど、我が家ではおなじみの作品です。
だから、入口から私のテンションは上がりっぱなし。娘はトラちゃんクッキーの小道具を手に写真を撮るのを楽しみ、私は、主題歌の歌詞を文字で読めたことにも大喜び!でした。
耳で聞いて、ずっと歌っていたのに、「こんな歌詞だったんだ!」。
知っているつもりの作品にも、まだ発見があるんですね。
夫はお土産選びに夢中。クッションとパンちゃんのぬいぐるみで迷い、結局どちらも購入していました。「今しか買えないものは買ってしまえ」派です笑。
常設展示でも、家族それぞれに足が止まりました。年代ごとの作品が並ぶところで、夫は『YAWARA!』、私は『赤ちゃんと僕』、娘は『クレヨンしんちゃん』。思わず読み始めてしまい、その先の漫画コーナーでは「次はここで一日過ごしたいね」と話すほど。
今回は、私が娘に作品のよさを教える時間というより、家族みんなで「やっぱり好きだね」と確かめる時間でした。
いつか娘に子どもができたら、「あなたも小さい頃、これをずっと見ていたんだよ」と、一緒に笑って見られたらいいな。
好きなものまで、家族で同じでなくていい
一方、「いのちのたび博物館」は、ちょっと違う意味で印象に残っています。
以前から評判を聞いていて、行きたいと言い出したのは私でした。でも、「いのち」という名前から、人の生き方や人間関係のような話を想像していたら、目の前に巨大な恐竜の骨格が!

えっ、そっちの“いのち”だったの!?
壮大な展示に圧倒されつつ、昆虫や剥製が苦手な私は、途中からちょっと腰が引けていました笑。
そんな私とは対照的に、娘が足を止めたのは鉱物のコーナー。小さい頃から、気に入った石を宝箱に集めていた子です。
「石に何か分からないけど、ハマっちゃうんだよー」
本人も、理由をうまく説明できるわけではなさそう。でも、好きなんですよね。
物理を教えている夫は、もともと地学、特に気象が専門。娘の問いに答えながら、岩石や化石について話していました。娘の関心と、夫の詳しいことが重なる。私は少し離れたところから、そのやり取りを見ていました。
私にも、心が動いた展示はありました。「生き物とは何か」という説明で、代謝や生殖という言葉に触れ、最近気になっている「菌」の世界とつながったのです。目に見えなくても、生きているものはたくさんあるんだな、と。
全部を面白がれなくても、ハッとする瞬間はある。
そして、大人が楽しむことは、子どもにも同じものを好きになってもらうことではない。
娘には娘の「面白い」がある。それを、こちらの興味で上書きせずに見ていたいと思いました。
説明は忘れた。でも、夫のワクワクは覚えている
続いて訪れたスペースLABOは、友人のおすすめ。私が少し気分を変えたかった、というのもあります笑。
ここでは三人とも、体験型の展示に夢中になりました。
夫は光の反射や屈折の展示で、見えている色について嬉しそうに説明してくれました。
正直に言うと、私はその内容を、もうほとんど覚えていません。
でも、夫がワクワクしていたことは覚えています。
知っていることと目の前の現象がつながるのって、こんなに面白いんだな。その様子は、説明を全部理解できなくても伝わってきました。
娘は、説明を読むより先に触って確かめるタイプ。うまくいかないと固まる場面もありましたが、音の出る展示や振り子、赤外線を避けて進む体験を楽しんでいました。
そして、三人で強風体験をして大爆笑!
プラネタリウムでは、疲れた体をフラットシートに預けてひと休み。私は少し寝落ちしましたが、夫は星座の話で知識がつながり、楽しかったそうです。
「今日は何を覚えた?」と確かめなくても、家族で笑ったこと、不思議だったこと、また見たいと思ったことが残りました。私にとっても、宇宙の展示をもっと見たい、という続きができた場所です。
折り紙のbridgeを、私も渡ってみたら
この旅を振り返っていて、最近のレッスンを思い出しました。
折り紙を使ってshapesを学び、子どもたちがcarやboatを作った後、最後にbridgeを作ったときのことです。
「naryにbridgeを渡ってほしい!」
子どもたちから、そんな声が上がりました。
もちろん、折り紙の橋を本当に渡れるわけではありません。でも、私が橋の上を渡るフリをしてみると、今度は子どもたちが次々に渡り始めたのです!

bridgeを作る活動が、bridgeを渡る遊びになった。用意した活動の先に、子どもたちが続きを作ってくれました。
私も面白くて、その遊びに乗っただけ。でも、一緒にやってみたからこそ生まれた時間だったと思います。
この一場面で英語がどれだけ身についたかを、測ることはできません。ただ、学んだ言葉が、自分で作ったものや体を動かす経験と結びついたこと。そして、自分たちの思いつきを私に伝えてくれたことが、嬉しかったのです。
また、一人の思いつきに私が乗り、さらにほかの子どもたちも動き出す。こうした「誰かと一緒だから生まれる学び」は、グループレッスンを始めてから、何度も感じてきたことです。
英語をきっかけに「こうしたい」が生まれ、それを誰かと楽しめる。そんな経験も、レッスンの中で大切にしたいと思っています。
「間違い」だけで終わらせず、経験にしていきたい
「間違いなんてない。経験があるだけ!」
少し思い切った言い方ですが、私の中にある信念です。
もちろん、英語には修正したほうがよい表現も、学び直す必要があることもあります。何でもそのままでいい、という意味ではありません。
ただ、直すところがあったとしても、伝えようとしたこと、試してみたことまで否定したくないのです。
うまく伝わらなかったら、言い方を変えてみる。分からなければ、確かめてみる。やってみて初めて分かることも、次に生かせる経験になる。
だから私自身も、いつも正解を知っている大人でいるより、知らないことに驚き、発見を喜ぶ大人でいたいと思っています。
親が楽しめば、必ず子どもも興味を持つわけではありません。でも、「大人になっても、知らないことってあるんだ」「何かを知るのって面白そう」。そんなふうに感じられる場面を、一緒に持てたら嬉しい。
今回の旅でも、私たちはそれぞれ違うところで夢中になりました。全部を理解したわけでも、予定を全部こなしたわけでもないけれど、また行きたい場所と、もっと知りたいことが残りました。
narynglishでも、英語を正しく使えるようになることを支えながら、その先の「使ってみたい」「知りたい」「誰かとやってみたい」を大切にしていきたいです。
レッスン生たちが、どんなところで足を止め、何を面白がるのか。
その発見を、私も一緒に楽しみにしています。
投稿者プロフィール
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英語指導歴20年以上/英検1級/元高校英語教員
長崎県諫早市の英語教室「narynglish」主宰 吉田恵子(Nary/ナリ)
【学歴・職歴】
• 大学在学中 カリフォルニア州立大学フレズノ校へ1年間交換留学
• 2000年 長崎県公立高校教諭として採用
• 2008年 早稲田大学大学院教育学研究科 修士課程修了
• 2023年 公立高校教諭を退職後、narynglishを起業
一人ひとりの「わからない」を大切に、「つまづき」を飛躍のチャンスに変える英語レッスン。
実践的な英語力に加え、自分で考える力・継続力・非認知能力を英語を通して育みます。
中学生、高校生が将来にわたって英語を使いこなせるよう、英検対策・定期テスト・留学準備を土台から支援。
「安心して取り組める」「前向きになれる」と評判で、naryとまた学びたい!と言ってもらえる英語教室です。レッスン方法は、対面・オンライン・ハイブリッドの形式から選べます。
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