「もっと英語を話せるようになりたい。」
長崎の中学生が、愛媛の中学生とオンラインで交流したあと、アンケートで5人中4人が選んだ言葉です。
交流の中では、知っている英語なのに言葉が出てこない場面もありました。でも、「話せなかった」はそこで終わらず、子どもたちは自分で「次の宿題」を見つけていきました。
長崎と愛媛。国内だからこその交流
今回、narynglishの中学生と一緒に交流に取り組んだのは、愛媛県内子町にある Sweet Home English School の中学生たち。
英語を使った交流というと、海外の人とのコミュニケーションを思い浮かべるかもしれません。でも、今回はあえて国内の中学生同士。長崎と愛媛は、どちらも日本にありながら、普段の生活ではなかなか接点のない地域です。
自分たちの暮らす場所を伝え、相手の暮らす場所にも興味を持つ。そんなところから、交流を始めました。
交流は、3つのステップで
① Padletで、自己紹介と地元紹介
オンライン掲示板Padletで、英語で自己紹介をして、お互いに質問。続いて、それぞれが自分の地域を紹介しました。
② Zoomで、顔を合わせて交流
10月21日、クイズやビンゴを楽しみ、後半には日本語でおしゃべりする時間もありました。
③ 感想の交換と、お手紙へ
これからもPadletで感想を伝え合い、お手紙の交換も予定しています。「今後挑戦したい交流」では、オンラインでの会話に加えて、手紙やカード、動画メッセージの交換を挙げた子もいました。
準備の様子は、こちらの記事でも紹介しています。
教科書ではない、相手のいる英語
narynglishの子どもたちが選んだのは、カステラ、させぼバーガー、ツシマヤマネコなど、自分が興味を持った長崎の話題です。調べて、英語で紹介して、相手からの質問に答える。愛媛の子どもたちの投稿を読んで、こちらから質問することもありました。

Padletの投稿の一部。長崎と愛媛、それぞれの子どもたちが地元の話題を紹介しています
教科書の英文を読むときとは、少し違う体験です。目の前にあるのは、同世代の誰かが書いた英語。そして、自分の書いた英語を読んでくれる相手がいる。
相手の英語に刺激を受けたり、相手の地域の言葉や暮らしに気づいたり。オンラインで顔を合わせる前から、少しずつ、お互いを知る時間が積み重なっていきました。
当日のZoom。言葉が出てこなくても
画面の向こうにいたのは、Padletでやりとりしてきた中学生たち。顔を見て、声を聞いてみると、文字だけでは見えなかった相手の表情や雰囲気が伝わってきました。
交流後のアンケートには、こんな気づきも寄せられました。
「方言はどこでもあるんだな」
「内子の人が英文にする力がすごいと思った」
画面越しに話して、相手の地域の言葉に気づいたこと。そして、クイズでの受け答えや最後の一言コメントで、内子の中学生が英語で考えを伝える姿に、刺激を受けた子もいたようです。
一方で、英語で自分の考えをその場で伝えるのは、やはり簡単ではありません。知っている単語も文法もあるのに、いざ話そうとすると言葉が出てこない。そんなもどかしさもあったと思います。
でも、私が特に印象に残っているのは、交流の最後の場面です。最後の一言コメントで、子どもたちが自分から英語で声に出してコメントし始めていたのです。うまく言えるかどうかよりも、目の前の相手に何かを伝えたい。その姿が、とてもうれしかったです。

「話せなかった」は、そこで終わらない
実は、私自身も中学生の頃、英語を話すことに強い苦手意識がありました。英語を話せる人がうらやましくて、そんな自分と比べてしまう。そして、話せないことが嫌で、ますます話さなくなる――そんな時期がありました。
でも、その後、自分の中に本当に伝えたいことができたとき、英語を話せるようになりたいという気持ちが生まれました。
だからこそ、今回の子どもたちの姿を見ながら、改めて考えたのです。
英語を学んでから使う、という順番だけではないのかもしれない。
使ってみたからこそ、学びたいことが見つかる。
そんな順番も、きっとあるのだと思います。
交流後のアンケートに見えたこと
交流後、参加した子どもたちにアンケートを取りました。参加者5人全員が回答してくれました。

「「もっと英語を話せるようになりたい」と、「相手の地域についてもっと知りたい」は、どちらも4人。英語への意欲だけでなく、相手への関心も同じくらい高かったことが分かります。
「英語で自分のことや地元のことを伝えられたと思うか」という質問には、4人が「ある程度伝えられた」、1人が「あまり伝えられなかった」と答えました。「よく伝えられた」と答えた子はいませんでしたが、3人が「緊張したけれど挑戦できた」を選んでいます。
自由記述の、「難しかったこと、次はもっとできるようになりたいこと」には、こんな言葉がありました。
難しさを感じた部分も含めて、子どもたちは、自分が次に取り組みたいことを見つけたようです。
もちろん、たった一度の交流です。この経験がこれからどんな学びにつながるのかは、まだわかりません。それでも、英語を使ったあとに、子どもたち自身から「もっと」という言葉が出てきたこと。 私はそこに、今回の交流の大切な意味を感じています。
うまく伝えられたことも、伝えられなかったことも、どちらも大切な経験です。
次の交流までに
次の交流までに、どんな英語を使えるようになりたいだろう。
教室で出す課題とは別に、子どもたちが自分で見つけた「次の宿題」。その答えは、きっと一人ひとり違うはずです。
今回の交流を一緒に作ってくださったSweet Home English SchoolのRanmaru先生、そして参加してくれた子どもたち、本当にありがとうございました。
これから参加する人へ、子どもたちからひとこと
アンケートの最後に、「まだ参加したことのない人に伝えるなら、何を伝えたい?」と聞きました。
narynglishで大切にしていること
narynglishは、一人ひとりの「わからない」を大切にし、「つまずき」を飛躍のチャンスに変える英語教室です。
今回のように、「話せなかった」経験を「次にやりたいこと」につなげていく。narynglishのレッスンでも、そんな時間を大切にしています。
英語を話すことに自信がないお子さんも、まずは安心して取り組めるよう、少人数・個別対応でレッスンを行っています。
[体験・お問い合わせはこちら)]
narynglishでは、国内だけでなく海外の子どもたちとも交流しています。今年4月の取り組みの一つはこちらから。
投稿者プロフィール
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英語指導歴20年以上/英検1級/元高校英語教員
長崎県諫早市の英語教室「narynglish」主宰 吉田恵子(Nary/ナリ)
【学歴・職歴】
• 大学在学中 カリフォルニア州立大学フレズノ校へ1年間交換留学
• 2000年 長崎県公立高校教諭として採用
• 2008年 早稲田大学大学院教育学研究科 修士課程修了
• 2023年 公立高校教諭を退職後、narynglishを起業
一人ひとりの「わからない」を大切に、「つまづき」を飛躍のチャンスに変える英語レッスン。
実践的な英語力に加え、自分で考える力・継続力・非認知能力を英語を通して育みます。
中学生、高校生が将来にわたって英語を使いこなせるよう、英検対策・定期テスト・留学準備を土台から支援。
「安心して取り組める」「前向きになれる」と評判で、naryとまた学びたい!と言ってもらえる英語教室です。レッスン方法は、対面・オンライン・ハイブリッドの形式から選べます。
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